2011年05月30日

「阪急電車」を読んで




あんなに好きだった車の運転をしなくなってから
丁度一年が過ぎた。
最も不便に思う事は、
大声で歌う場所がなくなった事。
「なんのために歌の練習を?」
と聞かれれば、何も答えられないのだが^^;
スピードメーター辺りに歌詞カードを置いて
大声で陶酔している時間は、私にとって何より快感わーい(嬉しい顔)だった。

しかしそんな時間が無くなった分+プラスもある。
よく歩くようになり、
苦手だった電車バスにも頻繁に乗るようになった。
車内で人間ウォッチング目をしていると、
約半数、いや、もっとかな……。
携帯電話を同じような角度でみんな覗いている。
その姿を見ていて、
『ん?なんかに似てるじょ(・・)』
と思い考えていたら。。
ピピン!
「聖徳太子や!」
そう思った途端に可笑しくて可笑しくて、
もう〜まともに見ていられず参った^^;ククク

そしてもうひとつの大きなプラス+は、
読書の時間が増えたということ。
昨日も『吉祥寺』までの長旅(?)で、
往復の間に一冊読んでしまった。
タイトルは【阪急電車】
本を読んでいて、電車の中でニヤっと笑ってしまう事は
決して少なくないけれど、この本……
噴出して笑ってしまった^^;
「甲東園駅」に登場するえっちゃんという高校生。
彼女の話術と、その彼氏に思い切り笑わされた。アハハハ

それと、印象に残った箇所を三つ。
今日はそれを書いておきたいと思った。
小林という駅だったかな、、
『ひゅっと小さな燕尾服が構内へ舞い込み……』
とツバメを描く場面には、思わず感嘆の声をあげた。そして
『尽くしているのにと自分で言うのはいやらしいが、相手が全くそれを
考慮してくれないと、恨み言のひとつも言いたくなる』
には「そうだよなぁ〜」と溜息を漏らし、暫し遠くを見た^^;
更に、
『ルルル……と発車のベルが鳴り、駆け込み乗車を
 一人二人受け入れる寛容さでドアが閉まる』
恐らくここには、
この電車に関わる人たち、又、電車が走る全ての町やそこに住む人々が語られ、
作品全体に流れている、
ほっこりとした暖かさがつまっているように感じた。

いいなぁ〜わーい(嬉しい顔)ぴかぴか(新しい)

車の運転も大好きだけれど、
電車に乗ってそんな物語をキョロキョロ目と探してみたくなる一冊本だった。


posted by 悠(ゆう) at 00:10| Comment(8) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
吉祥寺通いが続いているようですね。
悠さんのところから、吉祥寺は確かに遠い。
でも、効果があるのなら、と思います。

さて、悠さんって車の中で歌ってた方なんですか!?
相当意外です(笑)
密室の中で大声で歌うというのもストレス解消だったのでしょうね。

通勤電車の中は書斎だと思っている私(笑)。
25分も山手線に乗っていたら、相当読めます(笑)
確かに、この表現はいいなぁという文章に出会うと、ちょっとニヤリとしますね。

はたから見たら、相当不気味かも…

最近なかなかそういう文章にお目にかからないのは、読んでいるモノが理屈っぽ過ぎるせいでしょうか。

どちらにしても、悠さんが少しずつ元気になっているようでちょっと安心。
かく言う私は「継ぎが絶え間なく増えている『ひょうたんつぎ』」状態です。
Posted by ぴぃまま at 2011年05月30日 01:34
ぴぃままさん

意外でしたか(^^;?しかも相当。アハ
実は「元歌手」…志望で…ブフフ(^m^)
年々狭まる音域を保つためには
あの密室は貴重だったんですよね〜。
(だから、なんのためなんだか)

吉祥寺通っていますよ。
恐るべし漢方の力(^^)v
かなり手応え感じています。

ひょうたんつぎ(・・?
もし良かったらご紹介したいくらいです。
ご無理なさいませんように。

Posted by 悠 at 2011年05月30日 18:03
再び。

またまた意外。
「元歌手志望」??????
確かに鍛えないと音域は狭まりますね。
昔歌えたはずなのに、って…

ひょうたんつぎ(笑)
http://tezukaosamu.net/jp/character/616.html
手塚治虫の漫画に唐突に出てくるブタ鼻、つぎはぎで、音で言うと「ぶひっ(-_-メ)」みたいなやつです(笑)
Posted by ぴぃまま at 2011年05月30日 18:28

再ぴぃさんへ^^;

「ひょうたんつぎ」
確認しました。

ウフフ…かわゆい。
つか、私だぁ(T-T)
Posted by 悠 at 2011年05月30日 20:06
「元歌手志望」

ふ、ふふ、ふふふ・・・・

唐突ですが、拙者「阪急電車」は読んでいませんが、何故か十数年前に読んだ「アインシュタイン150の言葉」という本を思い出しました。
全く、脈略無いし、その本も手元に無い為、何とも説明が尽きません。

吉祥寺への車中、よかったら読んでみて下さい。


今でも、「音域」は広いよね・・・
Posted by 竜馬 at 2011年05月30日 21:11

竜馬どの

そこに反応するかぃ^^;

「天が我等人類に
 日本という国を造っておいてくれたことを
 神に感謝す……」

だっけか。
原爆作ったくせに(-_-;ナニサ
でも好き〜♪^^

その本読んでみますネ。ありがとう☆
Posted by 悠 at 2011年05月31日 13:13
えっ!
車やめたの?
自分もマイカーは5、6年前にやめたけども。
今は原チャリ専門。これが今の季節最高!
ゆったりと走る、これが一番だね。
どこに行くにも相棒だよ。
本は時に人生を変えてくれる事があるよね。
我が青春時代はなんといっても
福永武彦だったね。
あの和のエロティシズム、純愛、なんだかよかったね。
20歳くらいだったよ。
まあお暇がありましたらどうぞ!
しかし自分が抱えているものと他人様が抱えているものの
違い、当たり前なんだけれど、重さはまるで違う。
なんかね最近それがなんでわかんないの?ってことない?
みんな同じだと思っている輩が多すぎる。
違う事が当たり前でその痛みをどこまで受け止めるというか
わかるというか、う〜〜〜〜〜んなんだかわかんなくなってきたからやめときます。
とにかく吉祥寺に来てるなら、私にとっては庭みたいな所だから今度ご一緒しましょ。
おいしいコーヒーでも!
Posted by higejiji at 2011年06月01日 19:34
Higejijiさん

そうそう車一時辞めたの(;;)
だって、眼球運動が咄嗟に出来ないと
危ない乗り物なんだもの。。

見た目には殆どわからなくなったのですが、
まだ若干焦点が合わないのです^^;
もっぱら歩きよん♪

吉祥寺☆楽しいね〜。
緑は多いし、商店街は活気があるし、
下町情緒もあるしぃ^^
毎回どひゃっと並んでいるお肉屋さん(?)があってね、
「何並んでいらっしゃるんですか?」
って聞いたら”メンチカツ”だったヨ^^;
なんだかほのぼの。
コーヒーご馳走になりますっ(^m^)♪

Posted by 悠 at 2011年06月01日 23:43
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