何年前だっただろうか、
東急東横線の「洗足駅」で財布を落としたことがあり、
運良くとても良い方に拾われた。
良い方というのは、
80を少し超えている感じの、優しそうなおばあちゃま。
クリーニング店の引換券から辿って電話を下さり、
飛び上がるほど嬉しかったあの時の事は、今でも忘れられない。
電話を切った後、すぐに待ち合わせ場所へ向かった。
「あの年代の方だ。間違いなく時間より早く来られるだろう」
予測した私は時間よりも15分早く行ってみた。
すると案の定。
おばあちゃんは、改札を出てすぐに見つけられるようにと思われたのか、
じっと改札口を見つめたまま

「流石!かなわない…」
本当に頭が下がる思いだった。
ところが、
場所も相手も変わって神宮外苑。
打ち合わせのためデザイナーとオープンカフェで待ち合わせ。
平均して彼は毎回、30〜40分は遅れてくる。
それに慣れてきたこの頃は、
予めその時間を見越して、その間に出来ることを抱えて行くようになった。
ちらりと嫌味を言っても通じず^^;
遅れて来たにも拘らず、
「いちょう並木の下で本を読んでいるゆ〇子さん、絵になってたなぁ」
などとおべんちゃらを言いながら、
しなやかに伸びた綺麗な人差し指と親指で四角をつくり、
四角の中に私を入れて片目をつむる。
(なんでもえーから早う座らんかい!ワレ(--メ))心で叫び、
思わずとび蹴りを入れそうになった(笑)
更に、長身をくねらせながら格好良く座ったかと思うと、
今度はワインを注文しながら店員との薀蓄がはじまる。
「あの、私も次があるから……(えーかげんにせーよ

テーブルをひっくり返しそうになる(笑2)
だがここは年上の私のプライドがセーブする。
(穏やかに穏やかに…^^;)
「じゃあ、はじめようか」
感情を抑えて冷たくも聞こえるような言い方で、
いつものように打ち合わせがはじまる。
「待ち合わせ」
おばあちゃんの真似を、
きっと毎回は出来ないだろうけれど、
おばあちゃんの中に流れている時計と、
人を待っています、人を探しています。
という真剣な眼差し。
いいなぁ…と思い、尊敬しつつ、
苛っとしながら今日もデザイナーを待つ^^;
じじいは大体は10分前には目的地へは行くようにしてます。
待つという時間も結構好きなんですよ。
時間にぐだぐだする奴はでっきらいだ。
出愚図な人、帰り愚図なひともしちめんどくさい。
用事が済んだらとっとと終わり。
でも酒が入ると意外とぐずぐず。もう一軒行こうよに
なっちまう。いかんいかんですな。
でも世の中いろんな時間が流れていますな。
どれが自分に合っているかを見極めるのもいいんじゃないかな。いまだに捜してる気はしますけれど。
怒りっぽくなると年がばれるよ。
まあいいかってね。
お宅にお邪魔するときは、5分後に。
これが約束時間の守り方、だと教えてくれた恩師がいました。
常識だから覚えて置けと諭され、一方では、これを「金科玉条」のように思ってきた私。
でも、お宅や会社を訪問するときに、5分遅れで行くなんて、とても出来ないものです。
実際、これが「常識」なのか…甚だ疑問です。
その恩師も、今は恩師と呼べるような立場にはなく、
“かつての恩師”になりました。
思いだしたことがあります。
知人の話
恋人同士の二人は待ち合わせはいつも彼女が遅れて行きます。
壁にもたれて新聞を読みながら、待っている彼を見るのが好きで
その時「幸せ!」って感じる彼女
二人は破局しました
「彼女はいつも遅れて来るんだよな!」
と彼は、私にボソッと言いました。
もう一つ、昨年、私は、メールだけの交流の人とお逢いすることになりました。
緊張と不安一杯で、心臓をバクバクさせながら、約束の改札口へ
そこには「お待ちしていました」のオーラ一杯の笑顔の美人が・・・・・
緊張も不安も一瞬にしてどこかへ
私も待つこと(^^)
決して嫌いではありません。
好きな人にあと何日或いは何分で会える♪
なんて…
秒読みになって来たらたまらないものねo(^o^)oワクワク
きっと大事なのは、
待たせた側の一言や態度…なんだろうなぁ。
へぇ〜。
外は5分前
家は5分後…。(・・)ナルホド
奥深い配慮のある文化ですね。
勉強になりました。
でも最近、慣れない電車に乗っての行動が多く、
人を待たせることしばしば(・・;
気をつけます。。
スマイルさん♪
あらら(・・;破局。。
彼女はとても彼を好きだったのが伝わるのに…。
それは残念です。
私がその彼女の彼だったら、
理由を聞いてすぐに許してしまいそう^^;
あ、昨年私も
同じような出会いがありました。
上品な貴婦人のような立振舞いで、
両手に沢山のお土産と、
両手に沢山のお土産話しを頂きました(^^)
良い出会いでした♪
いつもそう思っている私。
でも、世の中そんな考えの人ばかりじゃない。
毎回約束に遅れて来る人っているのよね〜(ーー;)
それも悪びれた様子もなく!
で、そう判ってても、また私が待ってる・・・
まぁ!性分だから仕方ないけどね。
きゃ〜♪
初コメ嬉しい〜y(^ー^)y
そうそう。
その悪びれた様子のないところが、
きっと「毎回」に繋がるんだろうね^^;
とりあえず、
お互いそちら側の「性分」でなくて、
良かった良かった^^
また、待ってるワンワン♪ U・x・U
と、言われて育った私ですが
ちゃんと守られてるだろうかと
・・・考えるきっかけとなりました
私もお財布を落としたことがあって
でも見つかりませんでした・・・ぐすん
☆ミネ☆ちゃん
ちゃんと守られています^^
大丈夫。ミネチャンは。
私ね、実は落とした事より
拾った方が多いんだ(・・)
息子誕生のルーツもそこにあったりして^^;
財布にはなぜか物語があり、人生もあります。
なんのこっちゃ…だよね。
あんまり中身をたくさん入れたら、
出てこないじょ(笑)
実際、「待ってる間」って、想像が創造に変わったり、不安が確信に進化したり、自信が見事に崩壊したり、予測を超えた奇跡を生んだり、様々な場面を呼んでくれる。
待たせるより、待つ奴でいたい。
で、初めて「お待たせしましたあ」なんて登場したいもの。
そうやね^^
けっこう「待つ奴」だという印象あります(^^)vダイジョブ
最後の「お待たせしましたあ」
と登場したい…の意味がわからんかったき(・・;