「君が癌について読んだ本を貸してくれないか…。」
突然の電話に少し驚いたが、
話しを聞けば、学生時代の友人Yが末期癌を宣告され、
入院したという事実を知ったのだという。
当時の仲間何人かで連絡を取り合い、
家族ではない自分たちは何も力になってやれないのだろうか。
そんな事を考えることが、出すぎた話だと言われるだろうか。
青春の一時期を共に過ごした友人の報せに、
きっとそれぞれの思いを巡らせているのだろう。
会社帰り、私の自宅近くに立ち寄り、
軽くビールを飲みながら赤線だらけの本に目を通しはじめた。
既に治療を施している彼女に対して、
「余計な情報を耳にいれる事が良いかどうかだよな…」
「いやせめて、セカンドオピニオンくらいは当たり前だと言いたいんだよ…」
彼は話しながら未だ大きく揺れている。
本とは別に、
既に彼がインターネットで調べた情報もいつくかその手元にあった。
そして更に、今夜から猛烈な速さで持ち帰った本を読み、
彼の感性で、その見解をしっかりと打ち出すのかもしれない。
短い時間にその思いの真剣さは充分に伝わってきた。
しかし、
おそらく直接会いには行けない病室の彼女に、
その行動の詳細や、思いの全てが伝えられるわけではないだろう。
誰かの真剣な「思いやり」や「優しさ」は、
こうして確かなものとして、
静かに、ひっそりと、
そして、激しく動いているものなのだ…。
そんな事をしみじみと感じた。
目には見えない何かがきっと彼女に届くだろう。
いやなんとか空を飛んでいけ!

そしてきちんと着地して欲しい。
そんな事を願いながら彼を見送った。

「思いやり」「優しさ」は、本当は、目には見えないものなのでしょうね。
空気で感じるものなのかも・・・・・
きっと空を飛んで、人の心に入るのでしょうね
言葉が無くても目が語る
ふっと空気が、優しい
そんな事ってありますよね
「誠意は通じる」私はいつもそれを信じています。
時間が掛かってもいつかは、きっと
ご友人のために一生懸命の仲間の方達のお気持ち
必ず空を飛んで、病室の彼女の心の中にそっと入ること
私も信じています。
小生も同感です。
「百念通意」
この言葉を信じて、かの龍馬も風雲児として、駆け抜いたんだろうと思います。
この友人の仲間達の「念」は天空を駆け抜け、彼女の病室丸ごと飲み込むんだろうな、と。
素敵ですよね(^^)
彼の真剣さを垣間見て、
もうひとつ思った事がありました。
自分にもしも何かの危機が訪れたとき、
どこかで誰かが、
こんな風に思ってくれるような存在であれたら、
とても幸せだな…と。
羨ましい「仲間達」です(^^)
私がお返事しても良いのかしらん?(^^;
「百念通意」
そうあって欲しいです。
病室…
飲み込まないで、
出来れば包み込んでくだしゃい(・・;(笑)
でもひとつ思うことは、通じない思いももしかしたら大事なことかも
と思ってしまう自分もいます。人に解ってもらいたいと思うその考えがあまり好きではない自分もいます。自分で納得できればそれでいいと思ってしまう自分もいます。悠さんと共通の知人が亡くなった時も
一人一人の思いがこんなにも違うんだと、でもみんながみんな哀しんでる、それを見たときそれでいいんだと妙に納得してました。彼の思いはこちら側がどう受け止めて生きていくか、どう考えるかでいいような気がしてます。最近夢にも出てきません。淋しいね。
だからなんなのと言われればそれまで。
でも一生懸命に調べ考えている仲間たちはとっても素敵にみえます。同じことが出来るのかと自問自答しました。
反することかもしれませんが、強く念ずれば思いは通じるってことを誰かから聞いた覚えがあります。飛んでけ!!!!!!。
彼を見送るあなたもとってもやさしい目をしてたんだろうなと
推察します。自分もそうありたたいと思いながら。この気持ちも
届くかな?
またまた嬉しいコメントありがとうございます。
思い出すね…Nさんの事。
思いの違いは同じように感じました。
そして誰より私の思いは、
Higejijiさんと一番近かったようにも感じました。
(図々しくてごめんなさい)
一生忘れられない人であり、
父の次にもう一度会いたい人であり、
あちらに行ったら、
まずは一緒にお酒を飲みたい人ですね。
同じでしょ(^^)きっと。
酒も飲みたいし、でも先ずはいっぱい話をしたいな。
あれからこうだった、ああだったとね。
思いはほんとに大事だよね。生きてることのありがたさを
思えない人はまずだめだよね。
どんな状況にあれそれが生きている証拠と言うか、目の前の
現実。つらいつらくないは自分の心が決めること。
とはいっても毎日なんかしらへこんでる自分は居ますね。
それもまた現実。
でも今はそれさえも楽しんじゃおうと思ってます。
折角の人生だから。
なんて毎日は考えていませんよ。
このブログにくるとなんだか真面目な自分がいます。
ふざけきっている毎日なのにね。
またいっぱい思いを届けます。んじゃあね。