2011年10月29日

「史上8人目・代打逆転サヨナラ満塁ホームラン」



ありがたいことに、
取引先の方より巨人戦のチケットを頂くことが多く、
今シーズンは昨年以上、
息子と二人で東京ドームへ行く機会が増えた。

リーグ最終戦となった一週間前の22日(土)、
「最後だから贅沢しよっか」
と叙々苑の焼肉弁当を二人でがっつき^^
さあ!応援準備開始。
メガホン、オレンジタオル、長野タオル、地味だけどお手製の長野うちわ^^;

image.jpg

よっしゃスタンバイOK!(^m^)ワクワク

ところが、
先発のルーキー澤村が好投していたにもかかわらず、
横浜の4番村田選手に2本のホームランを打たれ0−2。
対する巨人は、7回まで残塁の山が続き暗雲たちこめる一方だった。
easyなミスや、チャンスで凡退すると
「なぁにやってんのぅぅぅ(-ε-)ブーブー」
とやじる私を、厳しい顔で注意する息子も、
この時ばかりはイライラしていた(- -メ)

更に、
前の席には大声で話すおじちゃまがおられ、
おねいちゃんを二人連れて騒ぐのである。
負けムードの試合展開に集中出来なくなったのか、
飲み会の取り決めに必死のご様子(-_-;
後ろにはスキンヘッド+強面のおにいちゃん。
大好きなライト応援団席ではあったが、
どんどんテンションが下がってきていたバッド(下向き矢印)

すると8回裏、阿部選手のホームランで1−2となり、
なんとかビックマックの無料券はゲットした。
(注:両チームにホームランが出るとビックマック無料券が配布される)

ビックマック.jpg

が、しかし、私はアンチハンバーガーなのである(-゛-メ)
親の偏見により、当然普段は息子にも食べさせないのだが、
ホームランによる無料券の時だけは解禁となる(笑)
「ビックマックがあるからいっか!」
と息子の横顔をちら見しつつ、元気づけてみるものの
「・・・・・・・」

そしてむかえた9回裏。
エラー、ヒット、フィールダスチョイスで、
なんとノーアウト満塁の大チャンス。
そこで……、ぶっふっふっふ(^m^)ついに代打登場。
この日首位打者のタイトルを考えてスタメンをはずれていた長野選手が、
長野選手が長野選手が長野選手が、ネ(;;)

代打逆転サヨナラ満塁ホームラン!!!

「ぃやったーーあーーー!!!!!」
ふくらはぎが攣るほどぴょんぴょん跳ねながら、息子と何度もハイタッチ!
大声のおじちゃまも、おねいちゃんも、スキンヘッドの強面も、
回りにいる人みんなみんな友だちみたいにハイタッチ手(パー)手(パー)手(パー)(爆)

顔面にデッドボールを受け、頬骨を骨折した事なんて
まるで気にもしていないような今シーズンの大活躍。
「代打逆転サヨナラ満塁ホームラン」は史上8人目の快挙らしい。
2年目のまだまだルーキー長野久義、なんてすごい男ナノ(;;)
11歳の野球少年は、あなたを、そして今日の試合を一生忘れません。アタクシダッテ

見逃した方も、興味のない方も、お時間が許せば是非わーい(嬉しい顔)

http://www.youtube.com/watch?v=heMqoQHToHM&list=FLB7C_fbfnN4KmFW8s3hcJiQ&feature=mh_lolz

posted by 悠(ゆう) at 20:09| Comment(6) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月06日

「迷い続けて37年」



もうすぐ読書週間。
子供にすすめる本を探すため、
先日、図書館であれこれと手にした本の中に、
とても印象深い物があった。

「フリスビーおばさんとニムの家ねずみ」
hurisubi.jpg

この本は1971年にアメリカで出版され、
翌年(1972年度)のニューベーリー賞を授賞している。
ニューベーリー賞とは、十八世紀、
ロンドンで初めて児童向けの本を出版し、
以降も子供の本の発展に力を尽くした『ジョン・ニューベリー』、
彼を記念した世界初の児童文学賞である。
アメリカで発行される児童書の中から
年に一度、
その年最高とされた作品に贈られる権威ある賞だ……ソウダ(・・)

物語は、
ヒッツギボン(お百姓)さんの家の畑に住んでいる野ねずみ家族と、
同じくその家の地下に住んでいる家ねずみたちの話。
春が来て、ヒッツギボンさんが畑を耕す時期を迎え、
野ねずみ家族が無事に引越しをする方法を、
それぞれが模索する事から始まる。
驚いたのは、本のタイトルにもなっている「ニムの家ねずみ」たちだ。
彼らは、
「ニム(NIMH)研究所」という実在しているアメリカの研究所で、
実験用として飼われていたネズミたちである。
彼らってフィクションじゃないがく〜(落胆した顔)

ニム(NIMH)研究所では、
なんと、二十一世紀中に人間の寿命を
二百歳にのばず研究の一翼を担っているらしい。
知能や寿命を異常なまでに発達させられたねずみたちは、
その知力で研究所を逃げ出し、
ヒッツギボンさんの家の地下に住み着いた。
そして、食料や電気を拝借しながら、
地下に文明の街をつくって生きていたのだ。

更に……重要なのはここからである。
電化して便利になった生活の中で、彼らはつぶやく
「中心点がなくなるほど安楽になってしまった」
家ねずみは、自分たちが心をなくしかけている事に気づく。
そしてある日、すべての文明を捨てて
電気はもちろん食料もない、
ソーンの谷間という未開の地へ出発していく。
これはまさに、人間社会への痛烈な風刺である。

訳者である越智道雄さんのあとがきに、
非常に印象深い言葉があったので以下抜粋して書き留めたい。

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勉強がよく出来たり、
その他何をやらせてもわけなくやってのける優秀な人に、
ただひとつ優しい心だけがかけている。
そして、その人はたいていその事に気づいていない。
才能というものは、人を傷つけたり、
自分の優しさを切り捨てたりする事で、
いっそう磨きがかかってくる。
少なくともそういう一面がある。

しかもやっかいな事に、私たちの社会を導いていくのは、
たいていそういう才能の豊かな人たちだ。
また、そういう人たちでないと出来ない事も山ほどある。(中略)
家ねずみたちの運命は、私たち人間の運命と大変よく似ている。
ただ、家ねずみたちが私たちと違うのは、
家ねずみたちは地下の基地を壊して背水の陣をしいたわけだが、
私たちはまだ自分たちの文明のどれを壊し、
どれを残せばいいか迷い続けている。
****************************

この本が越智さんによって訳され、
日本で出版されたのは1974年。
人間は、「迷い続けて37年」経過しているのか。。(--;)ドーユーコトヨ



posted by 悠(ゆう) at 15:35| Comment(6) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする